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INTERVIEW

目指すのは、関西の新しい移動を作ること。
MOVを広める中で感じる、タクシー業界の歴史の1ページに関わる意味

大江 航 大江 航
INTERVIEW

オートモーティブ事業本部
スマートタクシー事業開発部
渉外第二グループ
グループリーダー

楠美 大介
Daisuke Kusumi

DeNAオートモーティブが提供するタクシー配車アプリ「MOV」。神奈川、東京とサービスエリアを広げ、今年の7月から大阪・京都での展開も開始しました。そんな中、DeNAオートモーティブ“関西拠点”の一員としてタクシー事業者との連携をはかるのが、DeNAオートモーティブ事業本部 スマートタクシー事業開発部 渉外第二グループ グループリーダーの楠美大介(くすみ・だいすけ)さんです。

昨年10月に立ち上がった関西拠点で働く彼は、「もしタクシーに関する歴史本があったら、この1、2年の変化は必ず取り上げられる。そこに関われるのは大きな経験」と考えます。楠美さんに、関西拠点でのやりがいやサービスを広める意義を聞きました。

DeNAオートモーティブ事業本部 スマートタクシー事業開発部のメンバー

配車を自動化するだけではない、MOVの本当の価値を伝える

ーーDeNAオートモーティブの関西拠点では、どのようなことをされているのでしょうか。

おもに、MOVの導入をタクシー事業者の方に勧めています。MOVは、神奈川、東京とエリアを拡大しながら展開し、今年の7月から大阪・京都でのサービスをスタートさせています。それに先駆けて関西拠点が昨年10月に立ち上がり、営業活動を開始しました。

ーーMOV導入の営業活動がメインということでしょうか。

言葉にするとそうなりますが、決して「MOVを入れてください」ということだけが仕事ではないんです。というのも、MOVはお客さまとタクシーを結びつけるだけの配車アプリではありません。MOVはタクシーの総合的なスマート化・IoT化を実現することを目指しています。例えば、AI探客ナビ(仮称)では、AIなどを使ってさまざまなデータからタクシーの需給予測を行い、乗務員の方をリアルタイムかつ個別にお客さまが待つ通りまで誘導することが可能になります。これにより、タクシーの実車率が上がり、お客様は乗りたい時に直ぐ乗ることができます。さらに人の手を介さずに完全自動で配車を行う為、電話配車オペレーターの負担を減らすこともできます。

タクシー配車アプリというと、どうしても今まで電話などでしていた配車の作業を「アプリで自動化する」だけというイメージが強いもの。ただ、私たちの目的はそれだけでなく、タクシー事業に貢献することが重要だと考えています。なので、効率の良い配車による売上アップだけではなく、人件費の削減、新システム導入による社内インフラ整理、タクシー事業者さんの今後を見据えた提案を丁寧に説明して、MOV導入の魅力をお伝えしています。

ーーその辺りについて、事業者の方たちの反応はどうでしょうか。

ご理解いただいている感覚はありますね。タクシー事業者の方によく言っていただくのは、MOVは「事業者にとってうれしい機能が多い」「業界のことをちゃんと勉強したね」という声です。もともとこのサービスは、神奈川県タクシー協会やタクシー事業者の方々の声を聞きながら開発されたサービスなので、その点を評価していただけて非常に嬉しく感じています。

また、DeNAオートモーティブでは、先日「DRIVE CHART」という新たなサービスをローンチしました。これは、専用車載器で撮影した運転映像とドライバーを撮影した車内映像をAIが分析し、ドライバーの安全運転指導に役立てるもの。タクシーやトラックなどの法人向けサービスです。配車アプリで売上が上がっても、事故を1回起こしただけで、事業者にはとんでもない負担となってしまいます。このような配車アプリ以外のサービスも、MOVのサービスの一環として提案していきます。

DeNAオートモーティブ事業本部 スマートタクシー事業開発部 会議の様子

国内外の企業が参戦。関西エリアはまさにタクシーの変革期

ーー実際に10月から営業をしてみて、どんなことを感じていますか。

まだMOVを知らない方は少なくありませんが、DeNAという社名はみなさん知ってくれているので、話はスムーズにできるなと。横浜DeNAベイスターズの影響が大きいですね。ゲームや球団を持っている点では、他社と少し毛色が違うので、非常に興味を持ってもらい、その点でも期待してもらえているのかなと。

ーー関西では、他社の動きも活発なのでしょうか。

それはもうすごいですね。ちょうど今、国内外の企業が配車アプリの普及を進めていますから。「配車アプリ戦争」と言っている方もいますよ(笑)。

ただその裏には、タクシー事業者さんの期待も感じるんです。この業界が大きく変わっているという。ある方がおっしゃったのは、「もしもタクシーの歴史をまとめた本ができるとしたら、この1、2年の出来事は必ず取り上げられる。それに絡めているのはすごいよ」と。私もそう思いますね。

ーーそれほど今は大きな変化の時期だと。

はい。この前まで大阪の友人はほとんど配車アプリを知らなかったのが、徐々に利用するようになっていて。そういった意味で、大阪のタクシーや移動手段が変わってきていると感じます。タクシー業界の見方も、前とは違ってきたんじゃないでしょうか。

ーーちなみに、関西拠点は昨年10月スタートとのことですが、楠美さんはそれまでどんな仕事をしていたのでしょうか。

もともと大阪出身ですが、昨年までは東京で12年ほど、遊技機の企画や開発、プロモーション担当をしていました。この関西拠点を立ち上げるタイミングでDeNAに入社し、大阪へ戻ってきた形です。

ーーでは、まったく違う業界からの転職なんですね。

そうですね。東京でずっと働いていましたが、地元に戻って新しい移動手段をつくることに魅力を感じました。しかも、関西の移動がもっと楽しく、もっと安全になれば、住んでいる人がより楽しく、住みやすくなると思います。関西で生まれたからには、いつか関西に貢献したいとも考えていましたし。自然とここで働く決心がつきました。

ーー大阪拠点のチームはどんな雰囲気でしょうか。

7月からは大阪でもサービスを開始し、メンバーも続々と増えています。関西出身者のおしゃべり好きが多いので、みんなで向かい合って話をしながらワイワイやっていますよ。まだ大阪事務所は人が少ないので、忙しい時期には東京チームから助っ人をお願いして大阪に来てもらうのですが、「ここに来るといつも楽しいね」と(笑)。いい雰囲気になっているのではないでしょうか。
また、京阪神の企業を訪問する際には、東京からオートモーティブ事業本部長が来ることもあり、本当に色んな方々に助けられながら、DeNAチーム一丸となって京阪神を開拓している感じです。

楠美 大介

良いサービスを扱うからこそ、仕事への“使命感”がある

ーーこれからの目標や展望として、どんなものを描いているのでしょうか。

MOVのサービスを広めることは、タクシー業界をよくしたり、業界を盛り上げるということに繋がると考えています。また、タクシー業界で深刻な問題となっている人材難を解決する上でも意義があると思います。
たとえば、配車アプリのメリットを乗務員目線で見ると、手を上げているお客さんを探さなくて良い、ナビ機能がついているので、道を覚えなくても良いという点があります。また、DRIVE CHARTは、安全運転を支援するサービスなので、安心して働ける環境も作れます。乗務員になる際に抱く不安要素が少しでも解消されれば、新しい人材がタクシー業界に集まる可能性も高くなるのではないでしょうか。

ーー大きなやりがいになりそうですね。

はい。これからは関西拠点のメンバーも増えると思いますが、いわゆる「ただの物売り」ではなく、社会課題への使命感や「新しい移動を作りたい」という思いを持つ人と一緒に働きたいと思っています。2025年には大阪万博もあり、観光客が増えてくる中で、移動をスムーズにすることは、観光の満足度にもつながるでしょう。そういった大きな視点で捉えられる人がいいですね。

ーーちなみに、こちらで働いて楠美さんが感じる楽しさはどんなところでしょうか。

やっぱりエンジニアの方はすごいレベルなんですよね。私たちが現場の声を聞いて開発チームに伝えると、きちんと対応してくれたり、新たな機能を追加してくれたり。その対応の速さにびっくりします。心強いですし、現場レベルの意見を検討してくれるのは本当に嬉しいことだなと。

何より、出しているサービスは胸を張れるもの。きちんとしたサービス、クオリティの高いものを扱うのは、営業マンにとって本当にやりがいがありますから。使命感が違うと思います。

また、社長クラスの方と話すことが多いですし、この変革期に携われるのはキャリアとしても大きいはず。やりがいと使命感を持って、社会課題に立ち向かえることが、最大の楽しさではないでしょうか。

取材日: 2019年6月21日